
DURec™ で録音されたデータについて
DURec™ で録音されたデータはマルチチャンネル・インターリーブファイル(WAV)として記録されます。これは、1 つのファイルに複数のトラックを記録する形式であり、通常のマルチチャンネル録音と比較して負荷を低く抑える事ができます。殆どのメジャーなDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)では、このインターリーブファイルをプロジェクトに読み込んでトラックごとの編集が可能です。
DURec™ で記録されたWAV ファイルは一般的なWAVファイルとの互換性を保つために、ファイルサイズは2GB が上限となります。このため、DURec™ は録音中にデータサイズが2GB を超えた時点で自動的にファイルを分割して保存します。よって、長時間録音や多くのトラックを録音した場合は録音されるデータ容量も大きくなり、必然的に複数のファイルが記録されます。
WAV Processor の機能について
これら複数のファイルをDAW のプロジェクトに読み込んだ場合、複数のファイルを繋げるには手動での微調整が必要になりますが、WAV Processor を使えば連続した複数のファイルを繋ぎ目のない1 つのファイルに統合する事が可能であり、4GB 以上のファイルサイズに対応したRF64 形式のファイルとして記録されます。また、Mac 版では必要に応じてCAF(Core Audio Format)ファイルとしての書き出しも可能です。
さらに、WAV Processor ではマルチチャンネル・インターリーブファイルからシングルチャンネル(モノラル)、またはデュアルチャンネル(ステレオ)WAV ファイルへの分割も可能であり、必要に応じて特定のトラックのみを抜き出したり、インターリーブに対応しないDAW でも編集を行う事が可能となります。また、WAV Processor は設定した内容に基づいて自動で処理を行う「バッチ・プロセス機能」を搭載しており、録音内容の異なる複数のファイルでもバッチ・プロセス機能により自動的に処理を行う事が可能です。
インターリーブファイルの「統合」と「分割」が可能なWAV Processorを使う事で、作業効率を向上させます。

