接続例

イマーシブ・オーディオ再生
MADIface XT IIは、MADI入出力を3系統(オプティカル × 2、コアキシャル × 1)備えているため、一般的なDolby Atmos(7.1.4ch、5.1.4ch)からNHK 22.2chなど、あらゆるイマーシブ・オーディオフォーマットに柔軟な接続性で対応できます。DAWなどからの信号ソースは、MADIface XT IIからMADIケーブル1本のみでDAコンバーターに接続され、スピーカーへと出力されます。
MADIは多チャンネルの長距離伝送を得意とする規格であり、MADIface XT IIの3系統のMADI出力を活用すれば、複数会場でのイマーシブ・オーディオ再生環境を容易に構築することが可能です。TotalMix Remoteを利用して各会場の音量管理が可能です。さらに、MADIface XT IIには「Mirror MADI1 Output to MADI2/3」オプションがあり、これを有効にすることで、同じ信号ソースを3系統のMADI出力に送信し、一括操作が可能です。

マルチチャンネル・レコーディング・システム
MADIface XT IIは、ハーフラックのコンパクトな筐体でありながら、3系統のMADI入力(1系統最大64チャンネル)をフル活用することで、最大192チャンネル(24 bit / 48 kHz)までの大規模な録音システムをシンプルに構築できます。特に、オーケストラなどの多数のマイクを使用する場面で効果を発揮します。また、2チャンネルのアナログ入力はアンビエンスやトークバックなどに活用可能です。複数のMADI対応マイク・プリアンプをカスケード接続することで、現場でのケーブル数を減らし、トラブルのリスクを軽減しながら、スペースを最小限に抑えた柔軟なシステム管理が可能です。また、MIDI over MADIに対応したRMEのマイク・プリアンプを使用すれば、MADIケーブルを通じてリモート・コントロールも行えます。
MADIは、オプティカル・ケーブルで最大2 km、コアキシャル・ケーブルで最大100 mまで伝送が可能ですので、広い会場でもシンプルな接続での運用が可能です。

イマーシブ・オーディオ・リアルタイム録音/再生
MADIface XT IIは、MADI入力/出力をどちらも利用することにより、イマーシブ・オーディオのリアルタイム録音/再生が可能です。
例えば、MADI接続に対応したRMEのマイク・プリアンプ「12Mic」の12チャンネルのマイク入力をMADiface XT IIにMADI接続し、レコーディングを行いながら、MADIface XT IIのMADI出力をDAコンバーターに入力してスピーカーへ出力することで、シンプルかつ高品位なイマーシブ・オーディオのリアルタイム録音/再生システムを構築できます
MADIface XT IIは3系統のMADI入出力を備えており、192 kHzでも1系統最大48チャンネルのリアルタイム録音/再生が可能です。
