
小さな筐体に、RMEの真髄を凝縮。
プロフェッショナルの現場で選ばれ続ける理由が、この1台に集約されています。
Fireface UCX IIは、コンパクトながらも圧倒的な高音質、多彩な機能、そして揺るぎない信頼性を備えた、オーディオ・インターフェイスの“新たなスタンダード”です。
本ページでは、Fireface UCX IIがどのようなオーディオ・インターフェイスなのか、その特長や活用シーンに加え、高性能・高機能を支えるRME独自の技術をご紹介します。
Fireface UCX IIの4つの特徴
①RMEを象徴するどこまでも無色透明なサウンド ― SteadyClock FS
Fireface UCX IIには、RME独自のクロック技術「SteadyClock FS」を搭載。高いクロック精度とフェムト秒(1000兆分の1秒)レベルのジッター抑制を実現。
この技術と高性能なAD/DAコンバーターの組み合わせにより、ノイズや歪みを最小限に抑え、録音・再生・制作のあらゆる現場で高い精度と信頼性を発揮します。
世界中のサウンド・プロダクションの現場で信頼されるRMEの代名詞ともいえる、クリアでどこまでも無色透明なサウンドで、原音のニュアンスそのままを忠実に届けます。
②FPGA搭載、必要な機能をすべて集約したオールインワン・インターフェイス

Fireface UCX IIは、RME独自のFPGA設計により、多彩な機能をコンパクトな筐体に凝縮。FPGAによる信号処理によって、PCに過度な負荷をかけることなく、高度な処理を本体側で完結。高い安定性と優れたパフォーマンスを両立します。
RME独自のデジタル・ミキサー/ルーティング・ソフトウェア「TotalMix FX」では、パラメトリックEQ、リバーブ、コンプレッサーなどのリアルタイムDSP処理や、柔軟なルーティングも自在に操作可能です。
さらに、PC不要で動作するスタンドアローン・モードや、iPadでのミックスの作成、保存、読み込みが可能なクラス・コンプライアント・モード、 USBメモリへの直接録音・再生が可能な「DURec」機能も搭載。 ライブやリハーサルにおけるバックアップや不測の事態にも柔軟に対応します。
オーディオ・インターフェイス、ミキサー、レコーダー、DSPプロセッサーを1台に集約した、まさに“現場で完結するプロフェッショナル・ツール”です。
③ハーフラックサイズに20入力・20出力搭載 ― コンパクトでも妥協のない接続性と拡張性

Fireface UCX IIは、コンパクトなハーフラックの筐体にアナログ/デジタル合わせて入力20ch/出力20chを凝縮。フロントには高品位なマイク/ライン入力、楽器入力、ヘッドフォン出力を備え、リアにはアナログ・バランス入力4ch、出力6chを搭載。オーディオ・インターフェイス、マイクプリアンプ、AD/DAコンバーター、マルチチャンネル再生機など、多彩な用途に対応します。
デジタル入出力はADAT、S/PDIF、AES/EBUに対応し、全フォーマットを同時使用可能。ADAT対応のRMEマイク・プリアンプとの組み合わせでアナログ録音のチャンネル数を拡張でき、ライブからスタジオまで幅広い現場で柔軟に運用できます。
コンパクトでありながら、プロフェッショナルの要求に応える拡張性と高い接続性を実現しています。
④長く使える、いつでも最新 ― FPGA搭載の安心設計

RMEは、再プログラム可能なチップ「FPGA」を採用することで、製品をハードウェアごとアップグレード可能な設計を実現。
無料のファームウェア・アップデートを通じて、新機能の追加やOS対応を継続的に提供するため、常に最新の状態でFireface UCX IIをご使用いただけます。
短命になりがちなデジタル・オーディオ製品において、10年以上にわたり最新OSへ対応し、第一線で活躍できるRMEのロングライフ設計は、Fireface UCX IIにも受け継がれており、安心して長期にわたりご活用いただけます。
あらゆる現場で活躍する、Fireface UCX II
25年にわたり進化を続けてきたRMEの革新技術と信頼性が凝縮されたFireface UCX II。 高音質、柔軟なルーティング、多彩な入出力を兼ね備え、あらゆる制作・収録・配信・ライブの現場で“音の中核”を担う、オールインワン・オーディオ・インターフェイスです。
ここでは、実際の使用シーンに基づいた具体的な活用法と、その柔軟性を活かしたソリューションをご紹介します。
Scene 1高音質にこだわるプロフェッショナル品質のレコーディング

▼ レコーディング システム例(クリックで拡大)

Fireface UCX IIは、「SteadyClock FS」によるジッターを極限まで抑制した高精度なAD/DA変換と、最大+75 dBの広いゲインレンジを備えた低ノイズ・高性能マイクプリアンプにより、原音を忠実に収録できます。
Fireface UCX IIは、アナログ入出力をそれぞれ8系統備え、低ノイズ設計により透明度の高い録音と再生を実現します。
すべての音を「何も足さず、何も引かず」に捉えるRMEの哲学は、クラシック録音からスタジオワークまで世界中の幅広い現場で支持されています。
また、RME独自のデジタル・ミキサー/ルーティング・ソフトウェア「TotalMix FX」を使えば、ミキシング、ルーティング、EQ、エフェクト処理も自在に設定可能です。
さらに、「DURec」機能によりUSBメモリへのバックアップ録音にも対応。万が一DAWがクラッシュしても、安心して録音を続けられます。
Scene 2コンサートPAから配信・録音まで、1台で完結

▼ 小規模ライブ システム例(クリックで拡大)

Fireface UCX IIは、コンパクトな筐体に20イン/20アウトを搭載し、コンサートのミキサー・配信・録音までを1台で実現します。
FPGA搭載により、コンプレッサーやリバーブなどのエフェクト処理を機器側で実行。PCに負荷をかけず、低レイテンシーで安定動作します。
「TotalMix FX」を使えば、EQやエフェクトをスピーカー出力に適用しながら、同時に録音・配信も可能。
「TotalMix Remote」により、iPadからの遠隔操作にも対応。ステージ横やPAブース、録音ブースからでも柔軟にミックスをコントロール。
スタンドアローン動作 × DURecで、PCなしでもUSBメモリにライブ録音できるため、本番中のバックアップとしても安心です。
Scene 3音響補正も!最高のモニタリング環境を構築

Fireface UCX IIは、正確なモニタリングのために必要な機能をすべて搭載。EQ補正、出力切り替え、リアルタイム解析まで、理想的な環境を構築できます。
1Ωの低インピーダンス設計による高品位なヘッドフォン出力は、ローおよびハイ・インピーダンスのヘッドフォンを高レベルかつ歪みなく駆動可能。
RME独自のデジタル・ミキサー「TotalMix FX」では、スピーカーA/B切り替えや、Room EQによる音響補正も自在に設定可能。オプションのARC USBを使えばワンタッチ操作も実現します。
さらに、「DigiCheck NG」によるピーク、RMS、スペクトラム、ステレオイメージなどの多彩な視覚的解析により、音の状態をリアルタイムで確認可能です。
Scene 4ポータブル&モバイルで場所を選ばす録音・再生

ハーフラック・サイズに豊富な機能を凝縮したFireface UCX IIは、スタジオはもちろん、ライブやレコーディング現場への持ち運びも自在。
PCでの操作はもちろん、スタンドアローン動作にも対応し、さらにクラス・コンプライアント・モードでiPhoneやiPadと直接接続して使用可能。
iPadアプリ「TotalMix FX for iPad」を使えば、ハードウェア・ミキサーを完全にリモート操作でき、ミックスの作成・保存・読み込みにも対応します。ライブや収録中でも、iPadからプロレベルのI/O制御が可能です。
クラスコンプライアント機能で、iPhoneやiPadからの高音質再生も可能なため、トークイベントや舞台演出で高音質音源再生にも対応します。
Scene 5ご自宅でのサラウンド映画やApple Musicなどの空間オーディオ作品のリスニングに

RMEならではの高い安定性と精度で、5.1chサラウンドや5.1.2chイマーシブといったマルチチャンネル・モニター環境にも対応し、シンプルかつ高品位な空間オーディオ体験をサポートします。
DVDやBlu-ray、Apple TVなどの空間オーディオコンテンツの再生も、Fireface UCX IIがあれば1台で完結します。
さらに、RME独自のミキサー「TotalMix FX」による自由なチャンネルルーティング機能により、複雑な空間音響の再生にも柔軟に対応可能です。
▼ 5.1chサラウンド再生システム例(クリックで拡大)

▼ 5.1.2chイマーシブ再生システム例(クリックで拡大)

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Fireface UCX IIを支える、革新の技術と機能
Fireface UCX IIには、ハーフラック・サイズのコンパクトな筐体からは想像もつかないほど、RMEの高度な技術と多彩な機能が凝縮されています。
プロフェッショナルの現場で求められる「信頼性・柔軟性・高音質」を支える、その真価をご体感ください。

FPGA搭載
内部に搭載されるFPGAによって、PCに負荷をかけず高度な処理を本体で完結。TotalMix FXによるEQ、リバーブ、コンプレッサーなどのリアルタイムDSP処理や柔軟なルーティングに対応。ファームウェア更新で新機能や改良ができるので常に最新の状態で使用可能。

SteadyClock FS搭載
RME独自のクロック技術「SteadyClock FS」により、フェムト秒(1000兆分の1秒)レベルでジッターを抑制。ノイズや歪みを最小限に抑え、透明感のある音質と安定した動作を実現します。

USB技術
Fireface UCX IIはUSB 2.0を採用。最新のUSBポートだけでなく、幅広い機器やOSと高い互換性を確保します。RMEはコア・テクノロジーを常に開発・最適化し続けるという哲学のもと、USBにおいても極めて低いレイテンシーと業界をリードする安定性を実現しています。

高品位ヘッドフォン出力
1Ωの低インピーダンス設計により、ロー・インピーダンスからハイ・インピーダンスまで幅広いヘッドフォンを、歪みなく高レベルで駆動できます。

DURec機能
全ての入出力をUSBメモリに直接録音、さらに再生が可能なダイレクトUSB録音機能。

DCカップリング出力
CV/Gateコントロールに対応するDCカップリング出力を搭載し、シンセやシーケンサーの制御が可能。

クラス・コンプライアント・モード
iPhoneやiPadなどのiOSデバイスと直接接続し、オーディオの入出力や録音・再生が可能。

スタンドアローン・モード
コンピューターを接続せずに単体で動作可能。PCを持ち込めない・立ち上げたくない状況でも使用できます。
ソフトウェア
Fireface UCX IIでご利用いただけるRME独自のソフトウェアをご紹介します。

TotalMix FX
RME独自のデジタル・リアルタイム・ミキサー。すべての入力/再生チャンネルをミキシング/ルーティング可能。

DigiCheck NG
デジタル・オーディオ・ストリームの計測、解析ソフトウェア。ハードウェア・ベースの高精度の24ビットのステレオおよびサラウンド・ソフトウェア測定ツール。

TotalMix Remote
TotalMix FXをイーサネットや無線LANを用いて離れた場所からコントロール可能となるiPad用アプリケーション。

TotalMix FX for iPad
クラス・コンプライアント・モード時、コンピューターを介さずにiPadから直接コントロールできるiPad用アプリケーション。
導入事例
株式会社スクウェア・エニックス

「ファイナルファンタジー」「ドラゴンクエスト」など、数々のゲームタイトルの企画、開発、制作及び販売を手がける株式会社スクウェア・エニックス。
日本人であれば誰しもが知るゲーム業界のリーディングカンパニーにて、Fireface UCX IIをはじめとしたRMEのオーディオ・インターフェイスが「標準機」として選ばれています。
杉山勝彦氏 レコーディング・スタジオ

乃木坂46、嵐、中島美嘉など数多くのアーティストを手がけ、2017年には日本レコード大賞・作曲賞を受賞した音楽家・杉山勝彦氏。
そのレコーディング・スタジオ「CoWRITE studio」では、Fireface UCX II、Fireface UCX III、Fireface 802など、RMEのFirefaceシリーズが導入され、日々の制作に活用されています。
















